各動物の生態、駆除方法

クマネズミの生態と駆除方法について

  • クマネズミの生態について クマネズミ

    世界的に広く分布し、インド、ミャンマー地方が原産地といわれています。一般に屋内の高い所に住み、垂直に昇ったりジャンプ、綱渡りなど立体的に行動します。乾燥には強く、寒いところや湿気の多いところを嫌います。都心部のビルや駅近辺での被害が多く、最近では住宅地でもクマネズミによる被害が増えています。電線や通信ケーブルを咬んだり、切断したりすることもあり被害が甚大になることもあります。

    体長18~23cm、体重200g位の中型。生後約3ヶ月で成獣となり繁殖可能となります。寿命は平均して3年程。ねずみは雑食性ですが、クマネズミは植物質、特に種実類やピーナツ、米、サツマイモ等を好みます。伝播する疫病としてペスト、サルモネラ症、そ咬症などが知られています。クマリン系殺鼠剤に抵抗性が出来ているものが多く殺鼠剤を食べてもなかなか死にません。

    駆除方法


    粘着板(獲り餅式)を天井裏、床下等に敷き込み、クマネズミの捕獲を徹底的に行います。

    粘着板は1枚の大きさが20×32cmしかありませんので、弊社の駆除では、2階建ての一軒家(延べ床面積・30坪)ですと200~300枚前後の粘着板を使用します。特にラットサイン(足跡)や糞などの形跡が多い場所や、巣の周辺、外部との連絡経路などに間隔を開けずに大量の粘着板をネズミの足の踏み場をなくす形で敷き込んでいき、「ネズミが外や室内に移動しようとしたり、巣に戻ろうとすれば必ず粘着板の上に乗って捕まる」ように施工するのが一番の駆除となります。

    ネズミに荒らされた断熱材ネズミの巣になってしまった天井裏の断熱材

    ネズミの捕獲は言い換えてみれば「ネズミ相手の知恵と根比べ」です。学習効果で粘着板を避けたり、我々の目や手の届かない所に身を潜めるなどの行動をとります。
    6~7割の駆除で1~2ヶ月で捕獲ができ、形跡や音などがなくなっていきますが、残りの3~4割は3~4ヶ月ほど時間が掛かることがあります。よって、捕獲駆除の期間は最低でも3ヶ月間は必要となります。

    とにかくマメに確認・点検!!

    粘着板の敷き込み後、1ヶ月間に2~3回の割合で、敷き込んでおいた粘着板を確認に訪問いたします。ネズミの捕獲があった場合は粘着板ごとネズミを回収します。捕獲がなかった場合は状況に合わせ、粘着板の移動や増設などを行います。捕獲状況や発生状況が落ち着いてきましたら、外部侵入口の遮断を確認作業と平行して施工していきます。

    駆除中のネズミの発生など、緊急を要する事態があった場合は弊社までご一報ください。迅速に訪問対応(ご連絡日当日から1~2日以内に訪問)をさせていただきます。

    捕獲状況に合わせ、絶妙なタイミングで完全遮断!

    クマネズミは500円玉の直径くらいの隙間(約2.5cm~3.5cm)さえあれば、侵入可能だといわれています。ネズミの侵入口を発見するのは非常に難しく、1~2回の調査ですべての侵入口を発見する事は困難を極めます。私共は、捕獲の確認作業に合わせて、何度も家廻りや室内を調査し、侵入口の見落としのないよう心掛けております。

    侵入口遮断の順序としては、居住空間(台所・リビング・寝室など)にネズミが侵入している住宅の場合は、室内への侵入口を徹底的に調べて、駆除の初期段階で遮断を行います。

    その後に外からの建物侵入口を遮断しますが、このタイミングがかなり重要です。このタイミングを見誤り、建物内に閉じこめたり、追い出した状態で遮断してしまいますと、室内にも外にも行けなくなったネズミは食べ物を獲得することができなくなり、飢えを凌ぐため普段囓らないものを手当たり次第に囓り初めます。材木・石膏ボード・断熱材はもちろんのこと、ひどいときは塩化ビニールの下水管を囓り開けたり、天井裏の電気配線をかじることもあります。また、ネズミが外にでている時に遮断してしまえば、行き場を失ったネズミがベランダや庭をウロウロしたり、外壁や屋根などの狭い隙間を囓ってこじ開け、強行に侵入してくるケースも少なくありません。

    このような場合、あわてずに捕獲状況を見極め、発生頻度が減ってくるのを待ち、ネズミがいなくなったタイミングを見計らい遮断を行います。また、万が一に備え、施工現場の天井裏被害状況により、配線・配管などには齧られ予防のための食害予防処理を施して漏電水漏れ・火災などの予防も行います。

  • ネズミがいなくなったことをお客様と確認して終了!!

    駆除期間が満了し、外部侵入口もすべて遮断し終えたあと、お客様からのヒアリングの内容や粘着板の捕獲状況、糞尿や足跡などラットサインの増加がないと判断し、ネズミが建物内にいないことを確認して、粘着板をすべて回収して終了となります。駆除期間が満了しても、被害の形跡がある場合は、自動的に保証期間に移行して追加料金をいただかずに駆除を延長していきます。

    駆除完了日から最長5年間の無料保証をおつけいたします。保証期間内にネズミが再発しても、再度の駆除施工を繰り返し行いネズミを建物から根絶いたします。駆除後にネズミが発生した場合は、無償で駆除作業を行います。

    ※ 保証については、飲食店舗や工場などの企業様や建物の使用方法、立地環境、建築物の築年数により、保証をつけることが出来ない場合もございます。無料保証の有無については施工前の無料調査時に施工担当者がご説明いたします。

    2次被害の対策

    ● イエダニ駆除、衛生害虫駆除

    イエダニとはネズミや鳥などに寄生する体長約0.7mm~1.0mmの吸血昆虫のことです。ネズミや鳥などの巣で発生し、寄生主がいなくなった巣や死亡した害獣から離れ、人にも寄生し吸血します。腹部、胸部、大腿部の内側、上腕部の内側などに皮疹が現れ、激しく長い痒みを伴います。

    イエダニの駆除天井裏のイエダニ・衛生害虫駆除

    また、家屋に棲みついている他の昆虫等(ゴキブリ・カマドウマ・ゲジ・クモ)もネズミの餌となります。天井裏や床下などに潜む衛生害虫を駆除する事で、ネズミの発生の予防にも繋がりますので、イエダニを駆除することで共に殺虫ができます。

    除方法として、ULV乳剤S(ピレスロイド系水性乳剤フェノトリン10%)希釈殺虫液などをネズミの巣などがある天井裏や床下などにULV機やアクチゾール機などで微粒子空間噴霧し、(20ミクロン以下の薬液粒子にして散布)殺虫駆除を行います。

    ネズミの巣・ネズミの糞の除去・清掃 / 殺菌・消臭処理

    ネズミの巣や糞尿にはサルモネラ菌や、レプトスピラ症を引き起こす細菌などが含まれています。

    レプトスピラ症とは、ネズミなどの尿に含まれる細菌の一種で、ネズミの尿に汚染されたものなどをさわったりすることにより、経口感染や皮膚感染します。サルモネラ菌は病原性菌でネズミの糞尿をさわった手から、食物などを経由して経口感染します。感染すると腹痛、下痢、発熱を起こします。

    対処施工として、天井裏などに作られてしまったネズミの巣や、糞などを回収除去します。断熱材はネズミの巣になりやすく、断熱材の上や内部に糞・尿をされている場合は回収撤去します。糞などは業務用清掃機にて吸引清掃します。

    細菌の殺菌やネズミの尿臭の除去には、塩化ベンザルコニウム(殺菌消毒)エポリオンMK(ベタイン化合物)を殺虫駆除同様で微粒子空間噴霧して殺菌・消臭処理を行います。

    ※ 1階天井裏などは空間が少なく、施工士が上がっていけないような場合はネズミの巣の撤去・糞の回収などを行うにあたり、天井などに点検口を作成しなくてはならない場合がございます。

    イエダニ駆除などの衛生害虫駆除や殺菌・消臭処理は、薬剤をミクロ粒子化して飛散噴霧させることで、狭い場所や人の上がることが難しい1階天井裏でも点検口を作らずに行うことが出来ます。

    ※ ネズミによる家屋への被害のほとんどはここで紹介したクマネズミによるものです。ですが稀に、ドブネズミ、ハツカネズミといったネズミが駆除対象になることもございます。そういった場合ももちろん対応可能ですので御安心ください。

    次ページにて、駆除方法の詳細解説を記載しています。合わせてご覧ください。

  • 毒餌(殺鼠剤)の使用について

    現在わが国では安全性の高い抗凝血性殺鼠剤(クマリン系)が一般的に使用されており、一部の急性殺鼠剤を除いて、薬事法で許可され市販されています。このクマリン系殺鼠剤は遅効性で、喫食後10~14日で効き始め自然死を引き起こすように殺鼠でき、また、毒で衰弱したネズミは光や水を求め、野外に出て死亡する様に設計されています。しかし、現在の家ネズミの大半を占めるクマネズミの3~4割はクマリン系の毒に耐性を持っており、殺鼠剤だけでの駆除は困難になっています。また、最近では約50年ぶりに新しい種類の殺鼠剤(薬剤名:ジフェチアロール)が国の認可を得て、市販されるようになったのですが、設計通りに外に出て死ぬネズミばかりではなく、中には過剰に毒に反応し、野外に出る前に回収不可能な壁の間や天井裏の隅で息絶え、悪臭・ウジ・ハエ・イエダニを発生させる危険性もあります。弊社では毒餌を使用せず、捕獲・遮断・確認の作業を繰り返し行う方法を実践し、2次被害の極めて少ない駆除を心掛けています。

    忌避剤処理とは?

    ネズミの嫌がる臭気でネズミを排除したり移動経路を代える方法です。テルペン系化合物といって木材精油や天然ハーブに含まれているもので、一般的にハッカやミント、ワサビや唐辛子の辛み成分のカプサイシンなどのツーンとした刺激臭のものや木酢液成分を配合し、煙の様な臭いでネズミを追い出すものもあります。これをネズミの通路や侵入口、あるいは天井裏や床下などの巣の近辺や被害のひどい場所などに処置して使用します。忌避剤は安全性に優れていて、使いやすく、安価で手軽にネズミの排除を行えるので、薬局などの市販で一番売れているネズミ駆除グッズの一つといえます。ただし、効果は長続きせず、一時は排除出来ても、侵入口があればすぐに戻ってきてしまいます。頻繁に使っているとネズミが臭気に対して慣れてしまい、何回散布しても、天井裏の音が消えない住宅なども実際にあるのが現実です。

    弊社では、忌避剤のみの駆除は行いません。弊社が忌避剤を使用する目的は、ネズミ捕獲用粘着板を設置出来ない場所よりネズミを追い出し、粘着板設置場所にネズミを誘導することで、捕獲率の向上を計る為に使用します。

    侵入口工事とは?

    日本国内に多く生息するクマネズミの場合、約2.5cmの隙間で侵入が可能で、外壁や基礎換気口、屋根の合わせ部分などの隙間を利用して侵入します。室内には和室の鴨居やブレーカー配電盤などを利用したり、石膏ボードや床材などをかじり開け、侵入することもあります。室内、家屋外部の侵入口はパンチングメタル・金網・木材(防鼠塗料処理済み)を使用して隙間を無くし、ネズミの侵入を止めます。

    食害予防処理とは?

    ネズミの被害の中で、特に気を付けなければならないのは、電気配線やガスホースなどの配線・配管をかじらせないことです。ネズミは前歯(門歯)が常に成長を続ける動物で、堅いものを噛んで歯を短く研ぐ習性があります。最悪の場合は、漏電、火災など人命被害に直結する被害をもたらしかねません。

    対策としては防鼠塗料・ナラマイシンMCエアゾールを配線・配管などに塗布し、食害予防を行います。ナラマイシンMCエアゾールとはシクロヘキシミドというネズミにとって非常に苦手な味のする物質を透明な塗料に混ぜ込んだ薬剤で、一般的には味覚忌避剤とも言われています。天井裏の配線や配電盤(ブレーカー)・各種管などにスプレー式に塗布して食害の予防を行います。

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